音声言語における医療通訳は大きく分けて、在住外国人に対する医療通訳と産業として登場したメディカルツーリズムに対するものの二つがあります。
とくに後者における活躍の機会が増えています。
どちらにおいても、医療通訳の専門職化をどう進めていくのかが課題となっているのが実情です。
専門職として確立していくためには、通訳レベルの標準化と倫理規定の作成、さらに教育指導体制の整備が必要になります。
在住外国人を対象とした医療通訳の多くはボランティアであり、職業としての確率はあまり進んでいません。
在住外国人対象の通訳は言葉の問題がはじまりではなく、健康保険に加入していないことで支払いができない問題を支援する中で、言葉に関する問題が発生したというのが背景です。
支援の一環としてはじまった通訳ですが、外国人集住地区で通訳をメインとしたサービスが提供されるようになり、それに伴い医療の知識や専門用語、役割などを理解した通訳者が求められるようになっています。